■宝仙花プロフィール 06年、内田裕士(ドラム&ボーカル)と拝野正和(ギター)の二人で結成、オリジナル曲の制作を開始。一時期はアコースティックによる路上ライブを余儀なくされるもバンドへの情熱を断ち切れず、サポート・ベーシストを迎えての3ピースとして活動をスタートさせた。1st DEMO CD「夢/夜の心と、光の街」200枚はSOLD OUT。2nd DEMO CD「記憶/二人」発売後の07年9月、金森真之介(ベース)が正式加入し、現在の宝仙花が完成。
■曲解説 「夢」 闇を見据え、受け入れてなお光を求めんとする、無意識の中の生命力がひた走る
キリキリと切迫した音像の中、扇情的かつメランコリックなメロディーが聴く者をぐいぐいと引き込んでいく。エモーショナルでありながら衝動に頼らない、力強いフォルムをもったロック・チューンだ。現実逃避の果ての闇。夢想の中の真実。目覚めた瞬間の現実との対峙。それは憔悴や妄想、虚無に抗いつつも「降りることのできない」すべての人々に共鳴し、ひいてはバンドの姿勢ともリンクする。彼らの現時点での集大成であり代表曲。
「君の中の君」 琴線を震わせる美しいメロディとサウンドで表現する、これが宝仙花“思いの歌”
確実に目の前にある君の存在。繕うその笑顔の裏にある、悲しみや喜びを分かち合いたいと願う僕等。君の心に向けられた装飾の一切ない語りかけと、ひとさじの切なさを湛えた美しい旋律が胸を打つミドル・テンポのナンバー。寄せては返す思いの波が表出したかのような、ドラマティックなアンサンブルが光る。バンドのソングライティングを一手に担う内田、その資質にある普遍のポップネスが大きく開花した、心にも記憶にも残る1曲。
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